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セミナー「脳を味方につける」に参加して 遠藤紀子 / 金澤千鶴



日経丸の内キャリア塾レギュラーセミナー
池谷裕二(いけがや・ゆうじ)氏による

「脳を味方につける」に参加して  遠藤紀子 / 金澤千鶴



去る1月28日日経丸の内キャリア塾のセミナーに参加してきました。
その時の講演内容を簡単にまとめました。

まず、以下の【問題A】と【問題B】を考えて見てください。

【問題A】
以下の数字の羅列をみて、X にあてはまる数字を考えてください。
1  2  4  X  16  32

【問題B】
これは宇宙人の文字です。他にわかっている事は、読み方が「キキ」と「ムーバ」だという事のみです。
それぞれ(1)と(2)はどちらがあてはまるか考えてください。

問題

この問題に関しては本文中で説明します。

★脳の意識領域と無意識領域



脳は「意識」と「無意識」の二重構造になっている。
その割合の殆どが「無意識」であり、「意識」している部分はそれほど重要ではない。
 また、脳はそれ自体では、何も感じず、見ることもできない。
暗黒の闇・静寂の中で、頭蓋骨という防御壁に囲まれ隔離された孤独な存在であり、暗中模索状態である。
 脳にとっては、身体から受ける情報が唯一の情報源である。
 つまり、実際に存在していたとしても、脳が反応しなければ見ることもできない。逆に何もないものが、脳の反応によって見えてしまうこともある。
実際には「ある」物が見えなくなってしまう現象はマンネリ化が呼び起こす要因。

【実験】
ピンクの●が円を描くように点在している。それが一つずつ順番に消えていくと緑の残像が見え始める。次にその円の中心一点を集中して見続けていると、周りにあったピンクの●が何も見えなくなってしまう状態に陥る事がある。

【実験】
ホテルのフロントで記帳してもらっている間にフロントの係りが替わっても、大多数の人が気付かない。例えそれが、女性から男性に替わっていたとしても気付かない事が多い。(『変化盲』という)

脳の作用によっては、実際の物体も存在しないという認識になったり、逆に何もない物が実在しているように思えたりしてしまう。
 「真実」と「事実」は違うのである。

★脳への伝達



身体の動き、反応から脳へ伝達される
 見るから楽しくなり、
 笑うから楽しくなり、
 横になるから眠くなる。

【実験】
 (1)ペンをくちびるでくわえて(ぶすっとしている表情)漫画を読む。
 (2)ペンを歯でくわえて(にこっとしている表情)漫画を読む。
 どちらがより楽しく感じるかの統計をとった。
   ⇒ (2)の楽しい表情で読んだ時により楽しく感じる

つまり、顔の表情筋が上がっている状態は楽しい気持ちの時の表情となり、その状態で本を読むと楽しくなる傾向にある。
 『笑いが伝染する』と言われたり、高所のつり橋で、心拍数が上がった事で高揚状態になっている時の愛の告白は成功率は高いのも同じ脳の構造からである。
 脳は身体からの情報でしか判断ができないから「表情や姿勢が感情を牽引していく」のである。
 動きたくなくても、まず身体を動かすことにより脳がその気になる。
 とにかく、やり始めなければ、やる気はでるものではない。

【実験】
ある単純なゲームをしてもらう。その得点に応じてご褒美がもらえる。
 (1)ご褒美の倍率が1円
 (2)倍率が100円 
 (2)の100円の時がゲームの操作盤を握る握力も増す上、より一層高得点にもなる。
何かする時には、ニコニコしながら作業をすると、楽しくなってくる。

★「直感」と「ひらめき」



淡蒼球とは脳の皮質下構造のひとつで、やる気、モチベーションを左右する部位であり、線条体とは淡蒼球の上層に位置し、直感を生む部位である。
 その線条体は手続き記憶方法(How to)を保存する場所であり、大脳の社会性部分といわれている。

前述した【問題A】ですが、いくつだったでしょうか。『Xは8』と考えついたと思いますが、これは、1の倍、2の倍となっているからと後付けであったとしても論理的理由が可能です。
 次に【問題B】ですが、大半おそらくは99%以上の人が (1)をムーバ、(2)をキキと回答していると思います。これは言語の違う国でも同じ結果だそうです。では、論理的な理由付けができるでしょうか。「なんとなく」という理由ではありませんでしたか?

この【問題A】がひらめきであり、【問題B】が、「直感」です。
 「ひらめき」とは思いついたあとで論理的理由付けができるもの
 「直感」とは自分で理由がわからないが、感じるもの
 理由付けはできないが、「直感」は概ね正しい判断をしていると言われている。

将棋の羽生善治氏は、対局の最初と最後しか覚えていないという。その途中はどこに打つかが自然と見えて(直感で)、無意識、自動的かつ正確にその手を打っているという事になる。

「直感」とは、繰り返しの訓練によって身についたことにより働くものである。努力の賜物なのである。
その「直感」をつかさどる線条体は、脳のなかでも珍しい大人になっても成長し続ける部位である。その線条体をどう味方につけて「直感」を働かせていけるかで大きな違いがでてくる。

〜〜〜〜〜〜 感     想 〜〜〜〜〜〜〜
 「脳」は年齢とともに衰退していくと思っていたが、「直感」の部位は大人になっても成長していく事に驚いた。直感は繰り返しの訓練により学習され、より経験値の高い直感が身についていく。日々の過ごし方で脳の働きも変わってしまう。
 また、何事も気持ちの持ち方、態度や行動を前向きにすることがよい結果を生むという事も再認識した。
 仕事はもちろんどんな事をする時も、背筋を伸ばして、にこやかな表情で凛とした態度で臨んでいきたいと思います。


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