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地雷について  神原 慶子



地雷について  神原 慶子



これから約20分の間に、あるものによって1人の命、手足、目が奪われています。
それは人間を負傷させることを目的に設計された兵器で、「悪魔の兵器」と呼ばれる「地雷」です。
なぜ悪魔の兵器と呼ばれるか、ご存知でしょうか。
主に3つの理由があります。まず被害者を殺すより大きな傷を負わせることを目的としている残虐性。次に一度埋められたら半永久的に作動する残存性。そして民間人や軍人、大人子ども関係なく攻撃の対象にする無差別性。
ちなみに被害者の80%が非戦闘員で、約4分の1は14歳以下の子どもです。

1880年代のアメリカ南北戦争から使われ、今この瞬間にも世界中の紛争地帯で新たに埋められています。現在、約1億1000万個の地雷が世界中で埋められているのです。

兵器製造の技術革新により、1個数米ドルの安さで生産され、1分間で1000個以上も散布されますが、それを撤去するのはほとんど手作業です。ちなみに1個あたり100ドルから1000ドルくらいかけて除去するそうです。
年間約25万個除去されていますが、6000個の除去につき1人の死者と2名ほどの負傷者がでます。年間約120名の人々が地雷除去作業中に犠牲となっています。簡単に撤去と書きましたが、命がけの仕事です。

5年前、カンボジアへ行った時、シェムリアップにあるアキラの地雷博物館を訪れました。
無造作に積み上げられた不発弾や地雷の山を見て、背筋の凍る思いをしたのを昨日のことのように覚えています。そして一歩街の外を歩くと立ち入り禁止区域の看板が数多くたてられています。
この看板のむこうには地雷が埋まっている。なんとも言えない気持ちになりました。
その時です。
立ち入り禁止区域に鍬を持って私と同世代の女性が入って行きました。私は思わず叫んで引きとめて、看板を指差して英語で「危険だから入ってはいけない」と言いました。
すると彼女は “I need to go for my family”.と言って私を振り払って、地雷が埋まっているところへ歩いていってしまいました。私には絶対に出来ません。自分の手足がなくなるとわかっていて、行くなんて自殺行為です。

それが現実でした。地雷が埋まっている国の多くは、発展途上国です。日々の暮らしに困っている人たちにとって、地雷があるとわかってもその場所で暮らすしかないのです。
ちなみに、今のペースで地雷除去が進めると、1000年後に完全除去ができるそうです。
日本はODAで、地雷除去の支援活動を行っています。日の丸がたくさん目につきました。ご存知でしたか?日本企業のつくった地雷除去機は現地でとても有名ですよ。

私がこの場を通してお伝えしたかったのは、世界のどこかで「地雷」によって苦しめられている人がいるという事実と、自分に何が出来るかを考えてほしいという二つのメッセージです。正直、私にはまだ自分に何が出来るかがわかりませんが、この文章を書くことで、まず私なりの第一歩なのかもしれません。

みなさんも、ぜひ検索してみてください。多くのNGOが地雷廃絶に向けて現場で働いていますから。

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