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「日本」を学ぶ 二十四節気と七十二候

太陽太陰暦とともに古代中国より伝わった暦。太陽の動きを基に作られ、1年を24等分にしたものを二十四節気、これをさらに3等分したものを七十二候。それぞれに季節の移ろいを細やかに表した名称があてられ、時代や地域によって様々に変化しながら、農耕や漁など暮らしの目安として使われてきました。
このコラムでは二十四節気と七十二候とともに、その季節を感じる俳句を紹介いたします。

【二十四節気】
雨水(うすい) (2月18日〜3月4日)


雪が雨へと変わり、本格的に雪解けが始まる季節です。平均気温が徐々に上がっていきます。その年に初めて吹く南風である「春一番」が吹くのもこの頃です。

[七十二候]雨水 初候 2月18日〜2月22日

土脉潤起 つちのしょう うるおい おこる

春の雨が降り、積もっていた雪や氷が溶けて土を潤し、柔らかくしていきます。温かくなった土の中からは、植物が芽吹きの準備を始める季節です。

梅一輪一輪ほどの暖かさ
うめいちりんいちりんほどのあたたかさ 服部嵐雪
解説:梅の花が一輪咲きました。まだまだ寒いけれども、一輪の花からほんの少し暖かさが感じられ、同時に春の足音がもうすぐそばまで来ていることに気が付きます。

[七十二候]雨水 次候 2月23日〜2月27日

霞始靆 かすみ はじめて たなびく

大気中に微細な水滴を含み、霧のようなものが発生する時候です。春に見られるこうした霧は「霞」と呼ばれ、幻想的な風景が古来より親しまれています。

春なれや名もなき山の薄霞
はるなれやなもなきやまのうすがすみ 松尾芭蕉
解説:山路を奈良へと向かう道すがら、四方の名前も知らぬ山々に霞がたなびいているのが見えました。ああ、春が来たのだなと、景色の中に季節を感じました。

[七十二候]雨水 末候 2月28日〜3月4日

草木萠動 そうもく めばえいずる

草木の芽がいっせいに顔を出し始める季節です。野山の景色のいたるところが、芽吹いた草木の色に染まり始め、春の力強い息吹が感じられます。

座布団を猫に取らるゝ日向哉
ざぶとんをねこにとらるるひなたかな 谷崎潤一郎
解説:縁側あたりで日向ぼっこをしていて、少し席を立った隙に、座っていた座布団に猫が心地よさげに丸くなっていました。日差しとともに心に温もりを感じる一句です。
注 :「日向ぼっこ」は本来冬の季語になりますが、少し暖かくなった早春の頃の方が、太陽の温もりを感じるこの句の情景をイメージしやすいであろうと思い、今回、この季節にご紹介させていただきました。

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