イベント情報 セミナー情報 メンバー情報発信コーナー フラッシュ〜自立に挑むレディ過去の活動
メンバー情報発信コーナー

「日本」を学ぶ 二十四節気と七十二候

太陽太陰暦とともに古代中国より伝わった暦。太陽の動きを基に作られ、1年を24等分にしたものを二十四節気、これをさらに3等分したものを七十二候。それぞれに季節の移ろいを細やかに表した名称があてられ、時代や地域によって様々に変化しながら、農耕や漁など暮らしの目安として使われてきました。
このコラムでは二十四節気と七十二候とともに、その季節を感じる俳句を紹介いたします。

五節供 3月3日

上巳じょうし

節供は、古代中国の暦法で定められた季節の節目となる日のなかで、奇数(陽)の重なる日はおめでたい反面、陰に転じやすいと考えられて邪気を祓う行事が行われてきました。日本に伝わったのは平安時代以前で、貴族階級の子女たちによって健康と厄除けを願ったのが始まりとされています。水辺で穢れを祓う行事とされ、禊(みそぎ)の神事と結びつき、穢れを移した人形を水に流すようになりました。「流し雛」の風習はこの名残といわれています。

春のその紅にほふ桃の花
 下照る道に出で立つ少女

はるのそのくれないにほふもものはな したてるみちにいでたつをとめ
大伴家持
解説:春の庭に花が咲き誇り、紅色に美しく輝いています。桃の花の色で、木の下まで照り映えて見える道に少女が立っている姿が見えます。春爛漫のまるで絵画のように美しい庭と少女が描かれた、春の到来を喜ぶとともに、何もかもが美しく感じられる季節を礼賛するような歌です。

季節の行事 3月3日

雛祭り ひなまつり

桃の花の節供である上巳には女の子の健やかな成長を願う「雛祭り」が行われます。雛祭りの始まりについては諸説ありますが、武家社会の発達とともに端午の節供が男の子の節供、上巳の節供が女の子の節供とされるようになり、江戸時代初期に女の子の「人形遊び」と「節供の儀式」が結びつき、雛人形を飾る風習が全国的に広まったといわれています。華やかな江戸文化のなかで様々な趣向の雛人形が作られ、身分の高い女性の嫁入り道具のひとつとされるようになりました。

叱られて泣きに這入るや雛の間
しかられてなきにはいるやひいなのま 高浜虚子
解説:何かいたずらをして叱られてしまったのでしょうか。幼い女の子のなんとも可愛らしい一コマが描かれています。女の子を自分自身や家族などに置き換えて、誰もが記憶のなかに持っている思い出の瞬間を描いたような写実的な句です。

このページの先頭へ