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「日本」を学ぶ 二十四節気と七十二候

太陽太陰暦とともに古代中国より伝わった暦。太陽の動きを基に作られ、1年を24等分にしたものを二十四節気、これをさらに3等分したものを七十二候。それぞれに季節の移ろいを細やかに表した名称があてられ、時代や地域によって様々に変化しながら、農耕や漁など暮らしの目安として使われてきました。
このコラムでは二十四節気と七十二候とともに、その季節を感じる俳句を紹介いたします。

【二十四節気】 立夏(りっか) (5月5日〜5月20日)


暦の上では夏の始まりです。春の長雨が落ち着き、気候が安定して一年のなかでも最も過ごしやすい季節となります。爽やかな風が吹き、野山は新緑でいっぱいになります。

[七十二候]立夏 初候 5月5日〜5月9日

蛙始鳴 かわず はじめてなく

春に冬眠から目覚めたカエルですが、鳴き声がよく聞こえ出すのがこの季節です。朝晩の肌寒さが無くなり、植物の成長や動物の動きがどんどん活発になります。

青蛙おのれもペンキぬりたてか
あおがえるおのれもペンキぬりたてか 芥川龍之介
解説:初夏の明るい光のもとに、濡れたように光る鮮やかな緑色の青蛙を詠んだ句です。爽やかな季節に不意に目の前に現れたカエルの瑞々しい姿が新鮮な印象を残します。

[七十二候]立夏 次候 5月10日〜5月15日

蚯蚓出 みみず いずる

ほとんどの生き物たちが啓蟄の頃に出てきますが、ミミズだけが目覚めが遅く、この季節になってようやく土の中から這い出してきて活発に活動を始めます。

出るやいな蚯蚓は蟻に引かれけり
でるやいなみみずはありにひかれけり 小林一茶
解説:土の中から出てきたばかりのミミズが、初夏の日差しのもとで干上がって死んでいます。それを蟻が運んでいく様子は、自然界に生きる険しさを感じさせます。

[七十二候]立夏 末候 5月16日〜5月20日

竹笋生 たけのこ しょうず

この季節に竹林を歩くと、ひょっこりと顔を出した筍の先端が見つけられます。葉を揺らしながら竹の間を吹く風は涼しく爽やかで、夏の到来にふと気づかされます。

たけの子や畠隣に悪太郎
たけのこやはたけとなりにあくたろう 向井去来
解説:顔を出し始めた筍を、畑を隔てた隣のいたずら好きな腕白小僧が見つめている。筍を狙って悪知恵をめぐらしているのか、油断のならない様子がおかしみのある一句。

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