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「日本」を学ぶ 二十四節気と七十二候

太陽太陰暦とともに古代中国より伝わった暦。太陽の動きを基に作られ、1年を24等分にしたものを二十四節気、これをさらに3等分したものを七十二候。それぞれに季節の移ろいを細やかに表した名称があてられ、時代や地域によって様々に変化しながら、農耕や漁など暮らしの目安として使われてきました。
このコラムでは二十四節気と七十二候とともに、その季節を感じる俳句を紹介いたします。

【二十四節気】 小満(しょうまん) (5月21日〜6月4日)


太陽の光が強くなり、あらゆる物にエネルギーが満ちてくる季節です。草木の枝葉が生い茂り、生き物たちが勢いを増して成長していく様子には強い生命力が感じられます。

[七十二候]小満 初候 5月21日〜5月25日

蚕起食桑 かいこ おきて くわをはむ

この時期には、蚕が桑の葉を盛んに食べて成長していきます。食欲の増した蚕が餌を食べる音は大雨が屋根を打つような、けたたましい音がするそうです。

蚕飼する人は古代のすがた哉
こがいするひとはこだいのすがたかな 河合曾良
解説:着飾ることもなく、素朴で清浄な服装でかいがいしく働く人々の姿は、大昔から変わっていないようだ。養蚕にいそしむ人々の健気で凛々しい様子をとらえた一句。

[七十二候]小満 次候 5月26日〜5月30日

紅花栄 べにばな さかう

辺り一面に紅花が咲く頃です。鮮やかな黄色が次第に赤身を帯びてくるこの花から抽出される染料は、古代エジプト時代から世界各地で利用されてきました。

眉掃きを俤にして紅粉の花
まゆはきをおもかげにしてべにのはな 松尾芭蕉
解説:紅花が一面に咲く光景に出合い、花の姿から化粧道具の刷毛を連想し、さらにその優しげでたおやかな花の様子から、思わず美しい女性の顔を思い浮かべました。

[七十二候]小満 末候 5月31日〜6月4日

麦秋至 むぎのとき いたる

秋に種をまいた麦が実る時期になります。初夏のまばゆい日差しのもとで刈り入れ時の麦の穂が熟し、畑一面を黄金色に染める様子はあたかも収穫の秋を思わせます。

深山路を出抜てあかし麦の秋
みやまみちをでぬけてあかしむぎのあき 炭 太祇
解説:深い山道を歩いて行くと、不意に木々が開けて麦畑が広がっていました。収穫を待つばかりに熟れた麦の穂は、初夏の日差しを浴びて金色にきらめいています。

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