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コラム 2週間で合格(うか)ろう!FP3級
第5回 タックスプランニング

受験者がFP3級のテストを受験する上で、「タックスプランニング」は最初の山場になると考えられます。この分野は、主に所得税の学習がメインとなります。試験範囲には、所得税以外に個人住民税等も含まれてはいますが、ほぼ試験は、所得税の項目から出題されます。あまりなじみのない学習項目で、小難しい用語が並んでいるため、とっつきにくい分野といえます。しかも、手を抜いた状況で試験に臨むと大変な目にあいます。10種類の所得税に関しては、あいまいにせず真っ向から向き合うことが合格の近道です。

Point 1
抑えておきたい10種類の所得税

種類 内容
利子所得 預貯金等の利息
配当所得 株式の購入・出資等により発生する配当
不動産所得 土地・建物等から発生する家賃等の所得
事業所得 事業に伴い発生する所得(不動産の貸付によるものをのぞく)
給与所得 給料・ボーナス等
譲渡所得 土地・建物、株式等の売却により発生する所得
一時所得 生命保険契約の満期金等
退職所得 退職金等
雑所得 上記所得の分類に該当しない所得
山林所得 山林の立木を売却することにより発生する所得

押さえておくべき所得税の基本事項について

【所得税の基本事項】

  • ◆所得税の基本原則は、個人単位課税、暦年単位課税、応能負担の3つの原則から成り立つ。
  • ◆所得税の考え方は、「収入金額 ― 必要経費 = 所得金額」という方法で計算し、この所得金額に税率を掛けることによって税額を計算する。
  • ◆給与所得者の通勤手当(1ヶ月あたり10万円以内)や出張旅費(ただし、通常必要と認められるものに限る)や生活用動産(1個あたり30万円以上の貴金属、書画、骨董品などは除く)の譲渡、遺族が受け取る遺族年金、雇用保険の失業給付金などは、社会通念上またはその他の理由により所得税が課税されない非課税所得です。
  • ◆所得税では、個人ごとの担税力(税金の支払い能力)を考慮し、所得が大きいほど税率が高くなる超過累進課税率が採用されている。
  • ◆長期譲渡所得(土地、建物以外)および一時所得は総合課税の対象であり、それぞれの金額に1/2を掛けて総所得金額に算入する。

また、10種類の所得に関して押さえておくべき性質を確認してみましょう

■利子所得のポイント
原則は総合課税であるが、現在は一律20%の源泉分離課税(所得税15%、 住民税5%)であり、原則として確定申告をする必要はない。
■配当所得のポイント
配当所得の金額を計算するとき、株式等を借入金で取得している場合には、その借入金の利子(負債の利子)を収入金額から差し引くことができる。
■不動産所得のポイント
土地や建物などの貸付によって得られる所得のこと。アパートの貸付による所得など。また、その貸付が事業的規模であるかどうかは問われない。
■事業所得のポイント
従業員に社宅等を貸し付ける場合、下宿等で食事を供する場合、有料駐車場で保管責任を伴う場合は、不動産所得とはならず、事業所得(または雑所得)となる。 事業用の車両等を売却(譲渡)した場合の売却損益(譲渡損益)については、事業所得とはならない。
■譲渡所得のポイント
総合課税となる譲渡所得(土地、建物以外)の特別控除額は、所有期間の長期・短期の区別なく総額で最高50万円である。
■給与所得のポイント
給与所得の金額を計算する際には、勤務先からの収入金額から収入金額に応じた給与所 得控除額(最低65万円、いわゆるサラリーマンの必要経費)を控除する。また年収2000万円以下の場合は、給与の支払者(つまり会社)が年末調整を行うことによって原則確定 申告の必要はない。
■一時所得のポイント
一時所得とは、営利を目的としない非継続的な所得のことであり、生命保険の満期一時金(返戻金)などが典型である。ただし、年金方式で支払われる生命保険金(この場合は雑所得)や宝くじの当せん金(非課税)などは一時所得とはならない。
■雑所得のポイント
雑所得とは、他の所得に該当しない所得であり、年金形式で受け取る収入がその典型である。他には、割引債の償還差益や職業作家以外の原稿料(本業以外、つまり副業収入)などがこれに該当する。
■山林所得のポイント
(不・事・山)を事業として行っている事業主の親族がその事業に従事している場合、一定の要件を満たせば、その親族に支払った給与の一定の額をその事業の必要経費に算入することができる。
■退職所得のポイント
山林所得、譲渡所得(土地、建物、株式等)は分離課税であり、その金額は他 の所得とは合算されずに税額計算される。退職所得において、退職所得の受給に関する申告書を提出している場合は、超過累進課税により所得税が源泉徴収される。確定申告の必要はない。
※退職所得控除額の計算式は頻出問題であるため必ず暗記すること!

ワンポイントアドバイス

タックスプランニングの学習は、まず基礎知識を蓄えること。そのうえで、実技試験の問題を多めに解くようにすると、理解が進みます。これが学科試験になると、ポイントごとで分断されてしまい全体が見えにくくなります。過去問を読んでもかえって理解を深めることができなくなってしまいます。実技試験の過去問から、全体の流れを把握しつつ問いていくことをお勧めします!

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