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「食からみる環境問題対策」 佐々木 朋子



最近よく取り上げられる地球温暖化。その主な対策として二酸化炭素(CO2)の削減があげられていますが、具体的な方法として思いつくものとして…

  • コンセントをこまめに抜く
  • マイバック・エコバックの使用(レジ袋の削減)
  • 冷房/暖房の温度を1℃上げる/下げる

などがあげられるかと思いますが、できることはこれだけではありません。
毎日の食卓に、国産の食べ物をのせることも立派な環境対策(CO2削減)になります。

● 国産のものを食べるとなぜ環境によいのか

  1. 海外から輸入した食べ物は、遠く離れた場所から長い距離と時間をかけて輸送されてきます。
  2. その過程では、多量のエネルギーが消費され、CO2や二酸化窒素(NO2)の排出も膨大なものになります。
  3. そのため、環境に負担がかかるのです。
  4. 当然、鮮度などが失われ、品質も落ちます。

国産のものであれば、輸送の距離が格段に減り、それによってCO2やNO2の排出量も大幅に減ります。

● フードマイレージ

食べ物の生産地から消費される食卓までの輸送にかかった「距離×重さ」により、
計算されてどれだけのエネルギーが消費されているかを測る方法です。

(参考)
2000年における日本全体のフードマイレージは、約9000億t・Km(トン・キロメートル)となり、韓国の3.4倍、アメリカの3.7倍です!
それだけ、輸入に多く頼っていることになり環境に負担をかけています!!

ただ、距離だけを気にしていればよいというわけではなく、その距離を“何で”運んできたかにより、エネルギーの消費も変わります。
 船便・航空便・トラック便・鉄道輸送のうち、どの輸送手段を使用するかによっても環境に与える影響に差異がでます。
 最近では、この輸送中のCO2削減対策として、可能な限り鉄道や海運を利用する取り組みも行われています。

● なぜ輸入に頼らざるを得ないか

理由の1つとして、食料自給率の推移があります。

自給率の推移 1965年(73%)→ 2007年(39%)

この数字の背景として、食生活の欧米化が進んだことや、国の政策による農地の減少、生産者の高齢化があります。
それに加えて、国産よりも価格の安い海外からの輸入用の食材の消費が増えたことも国内の食料自給率の低下の要因となってしまいました。

● このまま食生活の欧米化が進み、輸入に頼り続けるとどうなるのでしょうか。

その前に日本人の食生活の変化がどのように変わったかを見てみます。

約40年前 現在
ごはん 一日5杯 日本人の食生活の変化 一日3杯
牛肉料理(150g換算) 月1回 月4回
豚肉料理(150g換算) 月2〜3回 月6回
植物油(1.5ℓボトル) 年3本 年9本

表の中では、牛肉料理が月1回から4回に増えています。それにより、調理する時に使う油などの消費も3倍に増加します。

また牛肉を生産するためには大量の穀物が必要です。
 食肉の需要が高い国では消費する穀物の70%を飼料にまわしています!!
 しかも日本の場合、その飼料はほとんど輸入のため、更にエネルギーを使うこととなります。

消費する穀物の例をあげると、

牛肉1kg → 約11kgの穀物
豚肉1kg → 約7kgの穀物
鶏肉1kg → 約4kgの穀物 が消費されている計算になります。

※肉を生産するのに、多量の穀物が必要になる!

穀物の消費だけについて話をしてきましたが、実は食物を作る際にはさまざまな形で水を使っています。
食肉の例でいくと…
食肉1kgあたりに必要な穀物の生産で使用されたと考えられる、おおよその水の量を計算できます。
わかりやすい例をあげると牛丼1杯作るのに、浴槽10杯分もの水を使うことになるそうです。

● なるべく環境に負担をかけない(かつ健康によい)食とは?

→ 近場でとれたものを食べるのが一番!
それが、フードマイレージの削減につながります。

そのためには、例えば…

■ 食品表示の「原産地」を確認して、できるだけ国産のものを選ぶ

※一斤の食パンを買う場合、国産小麦を選ぶようにすると冬場に自宅で暖房の温度を1℃下げるくらいのCO2を減らすことができます。

■ 家庭菜園をしてみる!

自宅の庭先で取れるフードマイルは“0ゼロ”!
いきなり全ての野菜を自給自足するのは難しいので、プランターなどでできる
簡単なハーブや、プチトマトなどからはじめてみてはいかがですか。


参考資料
AllAbout http://allabout.co.jp/health/

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