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「照明から考える省エネルギー・エコロジー」 大田 真



近年、地球温暖化に悪影響をもたらすCO2排出量の削減が叫ばれ、冷蔵庫や冷暖房器具などを始めとする電力消費の大きい家電製品を中心に、省エネルギー型の新製品を家電量販店等で見かけることが多くなった。
 上記を例にする省エネルギー家電製品は、消費電力を低減することによる電気代等のコストを削減できるのみならず、電力を消費することにより発生する二酸化炭素の排出量を低減するという効果もあります。

今回は、こういった高出力家電の省エネルギーについてではなく、もっとミニマルな視点での省エネルギー商品について紹介させていただきたいと思います。

現在のCO2排出量は1990年と比較すると、約4割増となっております。
そのCO2のうち約2割については、「照明」によるものです。
 最近、この「照明」に関するエコ商品の開発が進み、省エネ照明シンポジウムというものも開催されており、環境省のホームページなどで紹介されています。

照明といえばまず白熱灯や蛍光灯を連想しますが、このうちの白熱灯についてオーストラリアをはじめとして、生産を減らし、最終的には廃止にしようという動きがあります。
 日本でも、実現できるかどうかはともかく、2012年までに生産中止を、と業界に要請するなどの動きがあります。

電球型蛍光灯と白熱灯を比較すると、100W型で比較した場合の消費電力は、白熱灯が90Wに対し、蛍光灯は21Wと、消費電力は約4分の1で、なるほどこれは素晴らしい、照明は総て蛍光灯にすれば良いではないかと思うかもしれませんが、それはなかなか難しく、また、蛍光灯とて完全無欠というわけではないのです。

というのが、蛍光灯は高コストであるとか、使用条件という根本的な問題はさておき、省エネルギー、環境配慮の面でも蛍光灯は完璧とは言えない側面も持っているからです。

そもそもが、蛍光灯というのは管に塗られた蛍光物質が電子とぶつかることによって発光するという仕組みになっていますが、この蛍光物質というのが曲者で、その物質というのが水銀や、アルゴンなどの希ガスが少量含まれています。
 なので、何も考えずに蛍光灯を廃棄すると、水銀や有毒なガスをばら撒くことにもなりかねず、全くもって環境負荷0とはいいがたい一側面も持っていると言えます。(注1)
 では、これからの環境を考えた照明というのは蛍光灯の時代が来るのでしょうか?

最近、注目を集めているのは実は蛍光灯ではなく、「LED照明」と呼ばれるものです。 LED照明は、電極に挟まれた無機材料が、電気を通すことで励起状態になり、発行する照明で、蛍光灯と違い水銀レスであり、蛍光灯よりも更に環境負荷が低減された、まさにエコ照明と言えるかもしれません。

とはいえ、LED照明はまだ発展途上であり、2010年頃に100lm/Wの達成を目標に掲げ、各社が開発にしのぎをけずっているといった状況です。

また、最近ではLED照明より更に先をゆく照明技術、「有機EL照明」というものも話題にのぼるようになり、こちらもまた省エネルギー、低環境負荷の新世代照明として注目されつつあります。

今までは照明といえば白熱灯または蛍光灯の2択だと思われていましたが、そう遠くない未来には、照明器具といえばLEDか有機ELの2択、という時代が来るのかもしれません。


注1

蛍光灯には水銀を含むガスが封入されているため、割って埋め立て処分するなどの方法では、割った際にガスが環境中に放出されたり、最終処分場が水銀で汚染されてしまうなどの問題がある。そのため、水銀を回収できる専用のリサイクル施設(例:イトムカ鉱山を参照)に処理を委託する方法がとられつつあり、環境マネジメントシステム ISO 14000 の認証を取得している企業などではこちらの方法が一般的である。

米国では廃棄蛍光ランプは専門の業者が回収を行い、この際、割らずに回収することと定められている。割れた蛍光灯を回収する場合には高額な回収費用が請求される。回収された廃棄蛍光ランプは専門の設備により口金金属部、管状部に丁寧に分割され、中の水銀は銅キャニスターに回収される。残りの部材はアルミ、電極、ガラス、蛍光体へと分別され、完全リサイクルされる体制が確立されている。

脚注出展Wikipedia

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